“おこと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
14.3%
和女14.3%
御琴14.3%
御託14.3%
14.3%
14.3%
貴方14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おことこゝろさへかはらずば、女々めゝしい臆病心おくびゃうごゝろために、敢行してのくる勇氣ゆうきさへゆるまなんだら、此度このたび耻辱はぢのがれられうぞ。
其間そのひまに、わし消息しらせで、ロミオがこの計畫けいくわくり、おことめさッしゃるまへに、此方こちることとならう。わし共々とも/″\目覺めさめまでばんをして、其夜そのようちにロミオがおことをばマンチュアへれていなう。
和女おことも並み並みの婦人おんなに立ちえて心ざまも女々しゅうおじゃらぬから由ない物思いをばなさるまい。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
忍藻おしも和女おことの物思いも道理ことわりじゃが……この母とていとう心にはかかるが……さりとて、こやそのように、忍藻太息といきくようでは、太息のみ吐いておるようでは武士もののふ……まこと
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
このおっかさんの上に、また切下きりさげ御祖母おばあさんがいて、その御祖母さんがまた喜いちゃん喜いちゃんと呼んでいる。喜いちゃん御琴おこと御稽古おけいこに行く時間ですよ。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「何か、お父様へ御託おことづけものがござりますで。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わしの如き、老年になっても、まだ佞人ねいじんの策におち、檻車に生き恥をさらされるような不覚をするのだ。おことらはことに年も若いし、世の経験に浅い身だ。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
素人義太夫の切前きりまえを語ろうというおことであった。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
貴方おこと弥之やのさんではござんしないか」
生霊 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)