“おみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オミ
語句割合
御身50.0%
22.5%
御見7.5%
麻績7.5%
2.5%
小忌2.5%
小見2.5%
御視2.5%
2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……御身おみ達いずれも四十以上であろうな。鈴木が年嵩で六十五か。……年を取ってもこの元気じゃもの壮年時代が思いやられる。
赤格子九郎右衛門の娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
せい元來ぐわんらい身分みぶん分類ぶんるゐで、たとへばおみむらじ宿禰すくね朝臣あそんなどのるゐであり、うぢ家系かけい分類ぶんるゐで、たとへば藤原ふじはらみなもとたひら菅原すがはらなどのるゐである。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
思い出すと滑稽でもあり、また少々はにくらしくもなる。しかし寒月が博士論文を草しかけたのは何よりの御見おみやげで、こればかりは迷亭先生自賛のごとくまずまず近来の珍報である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うつそを麻績おみおおきみ海人なれや伊良胡の島の玉藻刈り
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
数多い世間の親父おやぢよ、牛のやうに愚かな頭を持つた世間の親父おやぢよ、おみ達がどんな説明をしようと、多くの子供はそれに満足するものではない。
新嘗祭にいなめまつり小忌おみ青摺あおずりを模様にした、この場合にふさわしい紙に、濃淡の混ぜようをおもしろく見せた漢字がちの手紙も、その階級の女には適した感じのよい返事の手紙であった。
源氏物語:21 乙女 (新字新仮名) / 紫式部(著)
たわけたことをいうな。われは信濃を出てから小見おみ合田あいだの合戦を初めとし、北国では礪並となみ、黒坂、塩坂、篠原、西国では福隆寺畷ふくりゅうじなわてささせまり、板倉城と攻めたが、一度たりとも敗けたことはない。
真の定鼎はまだ此方このほうに蔵してあるので、それは太常公のいましめしたがって軽〻かろがろしく人に示さぬことになっているから御視おみせ申さなかったのである。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「わかったわかった、それでこそおみも当家の士じゃ」
討たせてやらぬ敵討 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)