“氏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うじ66.7%
20.0%
うぢ9.3%
ウヂ3.3%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
谷崎氏は混沌たる今日の文壇に於てうじそだちも共々に傑出した作家である。自分の評論の如きは敢て氏の真価を上下するものでない。
谷崎潤一郎氏の作品 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
は一こく友人ゆうじん送別会席上そうべつかいせきぜう見知みしりになつたR国人こくじんであつたので、わたしはいさゝか心強こゝろつよかんじて、みちびかるゝまゝにおくとほつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
せい元來ぐわんらい身分みぶん分類ぶんるゐで、たとへばおみむらじ宿禰すくね朝臣あそんなどのるゐであり、うぢ家系かけい分類ぶんるゐで、たとへば藤原ふじはらみなもとたひら菅原すがはらなどのるゐである。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
志斐老女が、藤氏トウシ語部カタリベの一人であるやうに、此も亦、この当麻タギマの村の旧族、当麻真人マヒトの「ウヂ語部カタリベ」、亡び残りの一人であつたのである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
焚火たきびことかたられたが如何どうだか)それから繪端書ゑはがき署名しよめいひ、それをもとまでせられた。