“氏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うじ69.4%
17.9%
うぢ9.0%
ウヂ3.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もしもし、大高うじ暫時しばらく、大高氏。」と大風おおふうに声を掛けて呼んだのは、小笠おがさ目深まぶかに、墨の法衣ころも
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうするとさすがに秀吉だ、「さようにむずかしい藤原氏のつるとなり葉となろうよりも、ただ新しく今までになきうじになろうまでじゃ」といった。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「もののふの八十氏やそうぢ」は、物部もののふには多くのうじがあるので、八十氏やそうじといい、同音の宇治川うじがわに続けて序詞とした。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
何々なに/\もの希望きばうだから、せませうとかがうして、品物しなものつてつたぎり
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「先月のに長谷川天渓はせがわてんけい(一八七六—一九四〇。評論家・英文学者)のハムレットの精神分析が載ってたろう。読まないのかい」
五階の窓:04 合作の四 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
もとより今回こんくわい企圖くわだて秘中ひちう秘事ひじにして、到底たうてい測知そくちきにあらざれども
幾度いくたびかかへりみておもへば、さてもはしたきことなり、うぢらず素性すじやうらず
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
其にふるまひのおほどかなこと、若くからうぢかみで、数十家の一族や、日本国中数千の氏人から立てられて来た家持やかもちも、静かな威に圧せられるやうな気がして来る。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
興世王や玄明を相手に大酒を飲んで、酔払つてくださへ巻かなかつたらば、うぢは異ふが鎮西ちんぜい八郎為朝ためとものやうな人と後の者から愛慕されただらうと思はれる。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
それ/″\のウヂカミたり、村の君たる者として、当然持つた神主の祭祀能力から出たものと見える。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
志斐老女が、藤氏トウシ語部カタリベの一人であるやうに、此も亦、この當麻の村の舊族、當麻眞人タギマノマヒトの「ウヂ語部カタリベ」、亡び殘りの一人であつたのである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
志斐老女が、藤氏トウシ語部カタリベの一人であるやうに、此も亦、この當麻タギマの村の舊族、當麻眞人マヒトの「ウヂ語部カタリベ」、亡び殘りの一人であつたのである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)