“当麻”のいろいろな読み方と例文
旧字:當麻
読み方割合
たいま33.3%
たぎま23.8%
タギマ19.0%
とうま9.5%
たいまの4.8%
たえま4.8%
タウマ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのせいか汽車から見える当麻たいまの山の濃く茂った嵂※りつしゅつとした姿が、ひどく陰欝に、少しは恐ろしくさえ見えた。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
姫様、当麻たぎまに御安著あんちゃくなされた其夜、奈良の御館へ計わずに、私にした当麻真人の家人たちの山尋ねが、わるい結果を呼んだのだ。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
女盛りをまだ婿ムコどりなさらぬげの郎女さまが、其力におびかれて、この当麻タギマまでお出でになつたのでなうて、何でおざりませう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
従うはただ家臣だけである。重昌その日の出立いでたちは、紺縅鎧こんおどしのよろいに、金の采配を腰に帯び、白き絹に半月の指物さし、当麻とうまと名づける家重代の長槍をって居た。
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
そのかみ垂仁すいにん天皇の七年に、はじめて野見のみの宿禰すくね当麻たいまの蹴速けはやとがこの国技を用いて以来、古今を通じて歴史的に最も相撲道が全盛をきわめた時代でありました。
翁も能一番(当麻たえま?)をつとめた筈であるが、その当時の記録は今、喜多宗家に伝わっている事と思う。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
赤堀水右衛門も、当麻タウマ三郎右衛門も、彼に就いて見た覚えがないのである。さうして竟に見ずならむとしてゐるのである。最終の松王を見たのは、去々年であつた。
実川延若讃 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)