“当麻寺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいまでら87.5%
たぎまでら12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また無数の至細な糸が引出されます。すなわち昔藤原豊成の女、中将姫が和州当麻寺たいまでらにあるハスのこの糸で曼陀羅を織ったと言い伝えられて居ます。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
入峰にゅうぶ三度の大峰の修験者しゅげんじゃにござりまするが、月のうち十日は、当麻寺たいまでら行院ぎょういんへ参ッて、役僧座に勤めておりまする」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうして或る晴れた日、そのふもとにある当麻寺たぎまでらまでゆき、そのこごしい山を何か切ないような気もちでときどき仰ぎながら、半日ほど、飛鳥の村々を遠くにながめながらぶらぶらしていたこともあった。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)