“当寺”のいろいろな読み方と例文
旧字:當寺
読み方割合
うち40.0%
こちら40.0%
おてら20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は彼方あっちへ往って看経かんきんをしまってから緩々ゆる/\と話をいたしましょうが、お前さん、軽はずみな事をなすってはなりませんよ、お前さんに会いたがって、毎日の様に当寺うちへお参りに来る人があるから
その日は、当寺こちらへお参りに来がけだったのでね、……お京さん、いしだんが高いから半纏はんてんおんぶでなしに、浅黄鹿の子の紐でおぶっていた。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……でなくってもさ、当寺おてらへお参りをする時、ゆきかえり通るんですもの。あの提灯屋さん、母に手をかれた時分から馴染なじみです。……いやね、そんなからお世辞をいって、沢山。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)