“当座”のいろいろな読み方と例文
旧字:當座
読み方割合
とうざ89.3%
こちら3.6%
たうざ3.6%
とをざ3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の顔が何か新しいものでも持って来たと見えて、来た当座とうざは、闇の中でぱっとものが光ったように、S君の心持ちも一時生々した。
帰途 (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
当座こちらではじめてから毎晩、毎晩来て下すって、あの可愛らしい顔をして傍見わきみもしないで見ていて下さるじゃありませんか。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この戸棚とだな夜具やぐ蒲団ふとんもあるよとなにからなにまでのこらずしてすだすつてよ、つた当座たうざだから療治れうぢはないや、退屈たいくつだらうと思つて岩田屋いはたや御夫婦ごふうふて、四方山よもやまの話をしてると
心眼 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
私が帰りました当座とをざは………毎日/\わたしたずねて泣いて居たそうで御座います……
夜汽車 (新字旧仮名) / 尾崎放哉(著)