“残”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
のこ88.9%
のこり6.5%
あと0.8%
そこな0.8%
のこん0.8%
0.4%
0.4%
ざん0.4%
0.4%
のこし0.4%
(他:1)0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“残”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)22.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.2%
文学 > 日本文学 > 詩歌0.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そのわたしの顔には、今でもおぼえているのですが、まだしずかな思い出のあのほほえみがえずにのこっていました。
哲夫てつおは、おかあさんをのこしていきかけると、松葉まつばづえの少年しょうねんもいっしょにいきかけました。
中学へ上がった日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
良三はまだのこりの金を持っていたので、迎えに来た男をしたがえて東上するのに、駅々で人におごること貴公子の如くであった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その中百円を葬儀の経費に百円を革包に返し、のこりの百円及び家財家具を売り払った金を旅費として飄然ひょうぜんと東京を離れて了った。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「すりや、あとの七人は誰々たれ/″\でござりまするな。」
われわれの近づくのに気がついたか、くだんの男はこちらをふり向いた,見覚えの貌だ,よく見れば山奉行やまぶぎょうの森という人で、あとの二人は山方中間やまかたちゅうげんであッた。
初恋 (新字新仮名) / 矢崎嵯峨の舎(著)
蠅の神、そこなう者、偽る者などと云えば、
あるいはその人の才に長短もあることなれば、後来の方向を定むるはまことに可なりといえども、もしこの風を互いに相倣あいならい、ただ生計をこれ争うの勢いに至らば、俊英の少年はその実を未熟にそこなうの恐れなきにあらず。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
うの花にはまだ早い、山田小田おだ紫雲英げんげのこんの菜の花、並木の随処に相触れては、狩野かの川が綟子もじを張って青く流れた。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
峰には未だ、のこんの雪がかっきりと、白く浮き上って見えるほどである。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
中殿 ともしび えんとす 竹のうちの声。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
同時に、活動写真の発明とわが国への渡来がそれぞれいま十年早かりせば、お伝もお絹もいまだんの色香なまめかしい出獄早々スクリーンへその妖姿を現して、たちまちに満都の人気を席捲することができ得ただろう。
艶色落語講談鑑賞 (新字新仮名) / 正岡容(著)
いや、あなた方のお眼に、そう映るのは無理もありません。大鵬たいほうという鳥がある。よく万里を翔破しょうはします。しかし大鵬の志は燕雀の知る限りではない。古人もいっている——善人がくにを治めるには百年を期して良くざんさつを去ってす——と。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、幾人いくにんもいる肉襦袢にくじゅばんまいわかおんならのれから、っているおんなさがしました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
思いつつればや人の見えつらん夢と知りせばさめざらまじを、大原は昨夜ゆうべの夢のうつつのこしひとり嬉し顔に朝早く臥戸ふしど洗面場せんめんばいたりてその帰りに隣室の前をすぎけるに、隣室に下宿せる大学の書生二、三人しきりに大原の顔をながめてクスリクスリと笑っている。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
れは母に仕込まれた習慣が生涯のこって居るのでしょう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
義塾次第に繁昌さて四月になった所で普請も出来上り、塾生は丁度慶応三年と四年の境が一番諸方に散じて仕舞しまって、のこった者はわずかに十八人、夫れから四月になった所が段々かえって来て、追々塾の姿を成して次第にさかんになる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)