“残虐”のいろいろな読み方と例文
旧字:殘虐
読み方割合
ざんぎゃく95.8%
むご4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はて? 残虐ざんぎゃくと利慾よりなにも知らぬ野盗やとうかしらが、なんのつもりで、こうていちょうにするのかと、伊那丸は心ひそかにゆだんをしない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
原爆げんばく残虐ざんぎゃくさが、そのことばとしての意味だけで伝えられてはいたが、まだほんとうの惨状さんじょうを知らされていなかったあの年の八月十五日
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
だがもう、どんな屍を見ても、残虐むごいとも、哀れとも二人は感じなくなっていた。そうした神経だったのに、武蔵は何に驚いたのか、又八もぎょっとして足をすくめ
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)