“惨状”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんじょう89.5%
ありさま5.3%
みじめさ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時としては目下の富貴ふうきに安んじて安楽あんらく豪奢ごうしゃ余念よねんなき折柄おりから、また時としては旧時の惨状さんじょうおもうて慙愧ざんきの念をもよおし、一喜一憂一哀一楽
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
総身そうしん赤くれたるに、紫斑々しはん/\あとを印し、眼もてられぬ惨状ありさまなり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
もう六十に手のとどいた父の乗雲は、うち惨状みじめさを見るに見かねて、それかと言つて何一つ家計の補助たしになる様な事も出来ず、若い時は雲水もして歩いた僧侶上りの、思切りよく飄然ふらりと家出をして了つて
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)