“安楽”のいろいろな読み方と例文
旧字:安樂
読み方割合
あんらく81.8%
やす9.1%
アンラク4.5%
コンフォート4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほんとうに、毎日まいにちはたらいても、つまらないはなしだ。大金持おおがねもちになれはしないし、また、これという安楽あんらくもされない。ばかばかしいことだ。
天下一品 (新字新仮名) / 小川未明(著)
上諸侯より下町人まで先を争い財を投じて、我一番に福田ふくでんへ種子を投じて後の世を安楽やすくせんと、富者は黄金白銀を貧者は百銅二百銅を分に応じて寄進せしにぞ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
“右軍”——安土ヲ発シ、草津、水口ヲ経、安楽アンラク越エヲ行ク。兵三万。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
デリケートな曲線を描いて、オンモリとふくれ上った、両側の肘掛け、それらのすべてが、不思議な調和を保って、渾然こんぜんとして「安楽コンフォート」という言葉を、そのまま形に現している様に見えます。
人間椅子 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)