“惨澹”のいろいろな読み方と例文
旧字:慘澹
読み方割合
さんたん97.1%
みじめ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
墓地や鎮守の杜でやる戦争ごっことちがって、次から次へと、眼の前に惨澹さんたんたる破壊のあとが現れるので、彼らはいよいよ興奮した。
次郎物語:01 第一部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
妖艶なお小夜も知らず、その殺された後の惨澹さんたんたる有様も見なかった平次は、後から証拠をたぐるじれったさに閉口している様子です。
首の回らないほど高いカラを掛けて外国から帰って来た健三は、この惨澹みじめな境遇に置かれたわが妻子を黙って眺めなければならなかった。ハイカラな彼はアイロニーのために手非道てひどく打ち据えられた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)