“残余”のいろいろな読み方と例文
旧字:殘餘
読み方割合
あと50.0%
のこり20.8%
ざんよ12.5%
なごり8.3%
あま4.2%
のこ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四人の同胞(きやうだい)、総領の母だけが女で、残余(あと)は皆男。長男も次男も、不幸(ふしあはせ)な事には皆二十五六で早世して、末ツ子の源作叔父が家督を継いだ。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
早瀬はその水薬(すいやく)の残余(のこり)を火影(ほかげ)に透かして、透明な液体の中に、芥子粒(けしつぶ)ほどの泡の、風のごとくめぐる状(さま)に、莞爾(にっこり)して
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かくして最早幾何(いくばく)もなくなつてゐる生涯の残余(ざんよ)を、見果てぬ夢の心持で、死を怖れず、死にあこがれずに、主人の翁(おきな)は送つてゐる。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
紙漉橋の袂に鉄砲垣を折り回(めぐら)して、生節(なまぶし)の冠木を見越しの雑裁(うえごみ)の林樾(こずえ)を深く(中略)春は塀外の桜、庭も狭(せ)に散り込みて、打延る両岸の枝頭の色は大曲の垠(はて)まで一目に残余(なごり)無く
巣鴨菊 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
まア此寒(このさむ)いのに可愛(かあい)い手で足を撫(なで)てゝ遣(や)るところは何(ど)うだえ、……可愛想(かあいさう)だなー、……彼(あ)の残余(あま)つた料理(もの)があつたツけ……賓客(きやく)の残(のこ)した料理(もの)が皿(さら)の内(なか)に取つてあるだらう、……アーそれさ
これは恐入(おそれい)つたね、お前(まへ)はお茶人(ちやじん)だね、あゝこれ/\彼(あ)の悪い膳(ぜん)に、……向(むか)う付肴(づけ)が残余(のこ)つて居(ゐ)るのを附(つ)けて、お汁(しる)を附(つ)けてチヨツと会席風(くわいせきふう)にして……乃公(わし)もね茶道(ちや)が嗜(す)きだからね