“水薬”のいろいろな読み方と例文
旧字:水藥
読み方割合
すいやく52.9%
みずぐすり23.5%
すゐやく17.6%
みづぐすり5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
バッグもやはりひざをつきながら、何度も繰り返してこう言いました。それからテエブルの上にあった消毒用の水薬すいやくでうがいをしました。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
うちへかえって、この水薬みずぐすりで、あしのいたむところを、ひやしておいで。」と、はは正吉しょうきちとわかれました。
空にわく金色の雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
水銀のやうな空気が歩みに随つて顔や手に当り、涼気つめたさ水薬すゐやくのやうに体中からだぢゆうに染みた。「頭脳あたまが透き通るやうだ。」と多吉は思つた。暫らくは誰も口を利かなかつた。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ちつとばかり西洋医せいやうい真似事まねごともいたしますが、矢張やはり大殿おほとの御隠居様杯ごいんきよさまなどは、水薬みづぐすりいやだとおつしやるから、已前まへ煎薬せんやくげるので、相変あひかはらずお出入でいりいたしてる、ところ這囘このたび多分たぶんのお手当てあてあづか
八百屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)