“正吉”の読み方と例文
読み方割合
しょうきち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高橋たかはしは、はや父親ちちおやわかれたけれど、母親ははおやがあるのでした。正吉しょうきちだけは、両親りょうしんがそろっていて、いちばん幸福こうふくうえであったのです。
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
下手な雑俳をたしなつゆ正吉しょうきちという中老人、これは野幇間のだいこのような男ですが、筆蹟が良いので瓢々斎に調法がられ、方々の献句けんくの代筆などをして、毎日のように入りびたっておりました。
きみは、りゅうのひげのりにきたのかい。ぼくは、ボールをなくしたので、さがしているのだ。」と、正吉しょうきちくんは、いいました。
少年と秋の日 (新字新仮名) / 小川未明(著)