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しょうきち
ふりがな文庫
“
正吉
(
しょうきち
)” の例文
高橋
(
たかはし
)
は、
早
(
はや
)
く
父親
(
ちちおや
)
に
別
(
わか
)
れたけれど、
母親
(
ははおや
)
があるのでした。
正吉
(
しょうきち
)
だけは、
両親
(
りょうしん
)
がそろっていて、いちばん
幸福
(
こうふく
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
であったのです。
世の中へ出る子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
下手な雑俳を
嗜
(
たしな
)
む
露
(
つゆ
)
の
家
(
や
)
正吉
(
しょうきち
)
という中老人、これは
野幇間
(
のだいこ
)
のような男ですが、筆蹟が良いので瓢々斎に調法がられ、方々の
献句
(
けんく
)
の代筆などをして、毎日のように入り
浸
(
びた
)
っておりました。
銭形平次捕物控:085 瓢箪供養
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
君
(
きみ
)
は、りゅうのひげの
実
(
み
)
を
取
(
と
)
りにきたのかい。
僕
(
ぼく
)
は、ボールをなくしたので、さがしているのだ。」と、
正吉
(
しょうきち
)
くんは、いいました。
少年と秋の日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正吉
(
しょうきち
)
は、とぼとぼと
町
(
まち
)
の
方
(
ほう
)
をさして
歩
(
ある
)
いてゆきました。このあたりはもう
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れると、まったく
人通
(
ひとどお
)
りは
絶
(
た
)
えてしまったのです。
幸福のはさみ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なんだ、ここにあるじゃないか。」と、さっき
正吉
(
しょうきち
)
くんが、いくら、さがしても
見
(
み
)
つからなかったところから、
拾
(
ひろ
)
い
出
(
だ
)
しました。
少年と秋の日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
「だって、そんないやな
魚
(
さかな
)
なんか、
私
(
わたし
)
、かうのはきらいだわ。」と、とき
子
(
こ
)
姉
(
ねえ
)
さんは、
正吉
(
しょうきち
)
くんのいうことに
賛成
(
さんせい
)
しませんでした。
ちょうせんぶなと美しい小箱
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
武
(
たけ
)
ちゃん、きみは、
町
(
まち
)
の
文房具屋
(
ぶんぼうぐや
)
にあるおもちゃを
見
(
み
)
た?」と、
正吉
(
しょうきち
)
は、そのときぼんやりとして、ならんでいた
武夫
(
たけお
)
に
聞
(
き
)
きました。
空にわく金色の雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「わたし、マンドリンひけてよ。こんどいらっしゃったら、きかしてあげるわ。」と、
少女
(
しょうじょ
)
は、
正吉
(
しょうきち
)
くんの
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
て、
笑
(
わら
)
いました。
少年と秋の日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正吉
(
しょうきち
)
くんは、はじめて
小田
(
おだ
)
くんの
家
(
うち
)
へあそびにいって、ちょうせんぶなを
見
(
み
)
せてもらったので、たいそうめずらしく
思
(
おも
)
いました。
ちょうせんぶなと美しい小箱
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
来年
(
らいねん
)
は、ぼく、おじさんの
家
(
いえ
)
へいくのだ。そうしたら、おかあさんは、
一人
(
ひとり
)
になって、さびしいだろうね。」と、
正吉
(
しょうきち
)
はいうのでした。
空にわく金色の雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こんな
話
(
はなし
)
をきくと、
正吉
(
しょうきち
)
くんは、なんだか
自分
(
じぶん
)
にもいやな
魚
(
さかな
)
のように
思
(
おも
)
えたけれど、またそれだけかってみたいという
気
(
き
)
もおこりました。
ちょうせんぶなと美しい小箱
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
学校
(
がっこう
)
で、
正吉
(
しょうきち
)
は、とりわけ
青木
(
あおき
)
、
小田
(
おだ
)
とは
仲
(
なか
)
よしでした。三
人
(
にん
)
は、
昼
(
ひる
)
の
休
(
やす
)
み
時間
(
じかん
)
に、
運動場
(
うんどうじょう
)
へ
出
(
で
)
て、
木
(
こ
)
かげのところで
話
(
はなし
)
をしていました。
眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そうするうちに、いよいよ
選挙日
(
せんきょび
)
となりました。おりしも、
春
(
はる
)
のいい
季節
(
きせつ
)
であって、
正吉
(
しょうきち
)
らの
投票場
(
とうひょうじょう
)
は、
近
(
ちか
)
くの
小学校
(
しょうがっこう
)
にきめられました。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
正吉
(
しょうきち
)
のいる、四
畳半
(
じょうはん
)
で、
二人
(
ふたり
)
が
勉強
(
べんきょう
)
するにはすこし
暗
(
くら
)
すぎるから、
新
(
あたら
)
しく
窓
(
まど
)
をつけてやりたい。」と、
母
(
はは
)
に
話
(
はな
)
しているのを
聞
(
き
)
きました。
時計と窓の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正吉
(
しょうきち
)
は
先
(
さき
)
に
立
(
た
)
って、くさむらの
中
(
なか
)
へ
入
(
はい
)
りました。
木
(
き
)
にからんだ、からすうりの
葉
(
は
)
に
止
(
と
)
まっている、うす
赤
(
あか
)
い
蛾
(
が
)
を
捕
(
と
)
らえました。
眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正吉
(
しょうきち
)
は、ただ、
近
(
ちか
)
く
別
(
わか
)
れるのが
悲
(
かな
)
しかったのでした。こちらに、
思
(
おも
)
わしい
就職口
(
しゅうしょくぐち
)
がないので、
高橋
(
たかはし
)
が、
地方
(
ちほう
)
へいくのを
知
(
し
)
っているからです。
世の中へ出る子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「よく、
女手
(
おんなで
)
ひとつで、むすこさんを、これまでになさった。」と、いって、うしろについてくる
正吉
(
しょうきち
)
を
見
(
み
)
ながら、
正吉
(
しょうきち
)
の
母
(
はは
)
をほめるのでした。
空にわく金色の雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから
後
(
のち
)
というもの、
正吉
(
しょうきち
)
は、
青服
(
あおふく
)
の
男
(
おとこ
)
が、
子供
(
こども
)
の
目
(
め
)
を
打
(
う
)
ちぬかないか、また、ガラス
窓
(
まど
)
を
破
(
やぶ
)
って
人
(
ひと
)
を
傷
(
きず
)
つけはしないかと、
心配
(
しんぱい
)
したのでした。
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正吉
(
しょうきち
)
はあとで、この
事件
(
じけん
)
を
聞
(
き
)
いたのであるが、これがため、
青服
(
あおふく
)
は
家主
(
やぬし
)
に
銃
(
じゅう
)
を
返
(
かえ
)
されなくなったので、
弁償
(
べんしょう
)
することに、
話
(
はなし
)
がついたといいました。
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
平和
(
へいわ
)
をかき
乱
(
みだ
)
しはしないかと、
正吉
(
しょうきち
)
の
気
(
き
)
にかかったのは、このごろ、この
町
(
まち
)
へ
越
(
こ
)
してきた
青服
(
あおふく
)
の
男
(
おとこ
)
のことでした。
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正吉
(
しょうきち
)
は、
選挙
(
せんきょ
)
に一
票
(
ぴょう
)
を
投
(
とう
)
じてから、
社会人
(
しゃかいじん
)
になれたという、
強
(
つよ
)
い
自覚
(
じかく
)
をもつと
同時
(
どうじ
)
に、
自然
(
しぜん
)
の
観察
(
かんさつ
)
から、また
仕事
(
しごと
)
のうえにも
大
(
だい
)
なる
自信
(
じしん
)
を
得
(
え
)
ました。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お
母
(
かあ
)
さんが、じっと
正吉
(
しょうきち
)
を
見
(
み
)
つめられるときは、いつも、その
真
(
ま
)
っ
黒
(
くろ
)
な
目
(
め
)
の
中
(
なか
)
に、
涙
(
なみだ
)
がたたえられていたのを、
正吉
(
しょうきち
)
は
忘
(
わす
)
れることができませんでした。
幸福のはさみ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なあ、
正吉
(
しょうきち
)
は
強
(
つよ
)
いものな。いい
子
(
こ
)
だからいってきてくれよ。」と、
父親
(
ちちおや
)
は、
後
(
うし
)
ろ
姿
(
すがた
)
を
見送
(
みおく
)
りながら、いいました。
幸福のはさみ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正吉
(
しょうきち
)
は、くさむらの
中
(
なか
)
を
潜
(
くぐ
)
って、かけずりました。そして、
義雄
(
よしお
)
が、まだ一ぴきも
見
(
み
)
つけないうちに、
正吉
(
しょうきち
)
は、三びきも
見
(
み
)
つけて、
義雄
(
よしお
)
に
与
(
あた
)
えました。
眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正吉
(
しょうきち
)
が、
食
(
た
)
べ
物
(
もの
)
や
飲
(
の
)
み
物
(
もの
)
を
運
(
はこ
)
んできた、
目
(
め
)
の
星
(
ほし
)
のように
清
(
きよ
)
らかな、
白
(
しろ
)
いエプロンをかけた
少女
(
しょうじょ
)
の
姿
(
すがた
)
を
思
(
おも
)
い
浮
(
う
)
かべました。
彼
(
かれ
)
は
急
(
いそ
)
いで
街
(
まち
)
へひきかえしました。
世の中へ出る子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
正坊
(
しょうぼう
)
や、いってくるぞ。
帰
(
かえ
)
りには、たくさん
土産
(
みやげ
)
を
持
(
も
)
ってきてやるから、おとなしくして
待
(
ま
)
っているのだぞ。」と、おじいさんは、
正吉
(
しょうきち
)
の
頭
(
あたま
)
をなでました。
銅像と老人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おじいさん、
僕
(
ぼく
)
もつれていっておくれよ。」と、そばで、この
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
いていた、
孫
(
まご
)
の
正吉
(
しょうきち
)
がいいました。
銅像と老人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「もう、
田舎
(
いなか
)
も
春
(
はる
)
だろうな。」と、
正吉
(
しょうきち
)
は、
紫色
(
むらさきいろ
)
を
帯
(
お
)
びて、かすみたつ
空
(
そら
)
を
仰
(
あお
)
ぎました。
考
(
かんが
)
えるともなく、
子供
(
こども
)
の
時分
(
じぶん
)
が、
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
へよみがえったのであります。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いま、
正吉
(
しょうきち
)
さんは、
中学
(
ちゅうがく
)
の二
年生
(
ねんせい
)
で、
吉雄
(
よしお
)
さんは、
今年
(
ことし
)
、
中学
(
ちゅうがく
)
を
卒
(
お
)
えて
上
(
うえ
)
の
学校
(
がっこう
)
へ
入
(
はい
)
ったのであります。
幼き日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれど、
見
(
み
)
れば
見
(
み
)
るほど、かわいい
正吉
(
しょうきち
)
に、
年
(
とし
)
ごろから、
頭
(
あたま
)
かっこうまでよく
似
(
に
)
ていたのでした。
銅像と老人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正
常用漢字
小1
部首:⽌
5画
吉
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“正”で始まる語句
正
正午
正直
正面
正月
正気
正体
正鵠
正宗
正行