“武”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たけ51.0%
30.6%
6.1%
たけし4.1%
タケ2.0%
ぶう2.0%
タケシ2.0%
ター2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秀吉ひできちはこれにたいして、なんともいわず、ればるほど宇宙うちゅうひろいので、ただためいきをもらしながら、双眼鏡そうがんきょうたけちゃんにかえして
さか立ち小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
……さればこそ、おぬしらにも平常、野には住むとも、を怠るな、身をいましめよ、弱きをたすけよと、やかましく沙汰してあるに……。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兇器きょうきが手を離るゝのをて、局はかれ煙草入たばこいれを探すすきに、そと身を起して、飜然ひらりと一段、天井の雲にまぎるゝ如く、廊下にはかますそさばけたと思ふと、武士さむらいしやりつくやうに追縋おいすがつた。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
芝生しばふを隔てて二十けんばかり先だから判然しない。判然しないが似ている。背格好かっこうから歩きつきまで確かにたけしだと思ったが、彼は足早に過ぎ去って木陰こかげに隠れてしまった。
二老人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
さ様さ、あおいにくさまだつたネ、それともタケちやんが自分の肉でも切れば有るけどホヽヽヽヽ
鼻で鱒を釣つた話(実事) (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
彼の口から立ちのぼる呼吸いきが、ふわふわとする煙であつた。——武兵衛さんのことを皆は、ぶうさんと称び慣れてゐた。
肉桂樹 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
ある時父は用が出来て一寸ちよつと家へ帰つた留守に母がタケシ(此児の名)をつれて湖辺を散歩して居升と、武はいつも乗る小舟が岸につないで有るのを見て母にせがみ、一処にのつて、母は見覚えの漕手こぎてとなり
鼻で鱒を釣つた話(実事) (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
なつかしき我がターちゃんよ、——
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)