“煙草入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たばこいれ77.4%
たばこい17.0%
たぶこれ1.9%
りやうさげ1.9%
りょうさげ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、あかたすきで、色白いろじろな娘が運んだ、煎茶せんちゃ煙草盆たばこぼんそでに控へて、までたしなむともない、其の、伊達だてに持つた煙草入たばこいれを手にした時、——
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
賢造は苦笑くしょうを洩らしながら、始めて腰の煙草入たばこいれを抜いた。が、洋一はまた時計を見たぎり、何ともそれには答えなかった。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
らまあだ、ちつたつたんだつけが、煙草入たぶこれ同志どうしえつちやつたから」かれはぽさりとしていつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
もうざら/\ざらつと口の中へ打込む如く茶漬飯五六杯、早くも食ふて了つて出て来り、左様なら行つてまゐります、と肩ぐるみに頭をついと一ツ下げて煙草管きせるを収め、壺屋の煙草入りやうさげ三尺帯に
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
早くも食うてしまって出て来たり、さようなら行ってまいります、と肩ぐるみに頭をついと一ツげて煙草管きせるを収め、壺屋つぼや煙草入りょうさげ三尺帯に、さすがは気早き江戸ッ子気質かたぎ草履ぞうりつっかけ門口出づる
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)