“煙草管”の読み方と例文
読み方割合
きせる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心配を輪に吹き/\吸て居し煙草管きせるを邪見至極に抛り出して忙はしく立迎へ、大層遅かつたではないか、と云ひつゝ背面うしろへ廻つて羽織を脱せ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
煙草管きせるをぽかんぽかんとたたいてばかり居るくせの、いくら大笑いに笑っても、苦笑にがわらいの様な表情しか出ないこのお爺さんが、かやの本当の祖父でないことは、このお爺さんが
かやの生立 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
父上は何とも応へ玉はで唯笑ひ玉ふ、弟はひたすら物食ふ、舟子は聞かざるが如く煙草管きせる啣みて空嘯けり。
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)