“粉煙草”の読み方と例文
読み方割合
こなたばこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おお足が痛え! 取つてくんなつたら、そこんとこにあらあな、聖像の下んとこによ。だが気い附けろよ、粉煙草こなたばこの入えつた壺をひつくら返さねえやうに。
江戸開府以來と言はれた、捕物の名人錢形平次は、粉煙草こなたばこの煙りを輪に吹きながら、いとも寛々たる態度で、飛び込んで來た子分の八五郎に、かう浴びせるのでした。
一夜づくりの曲独楽きょくごまの太夫が、とにかく明日から見物にお目見得というので、永らくシケを食って粉煙草こなたばこにさえかわいていた一座の者ども、さあ、これで一つ大入りを取ってと
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)