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粉煙草
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こなたばこ
ふりがな文庫
“
粉煙草
(
こなたばこ
)” の例文
おお足が痛え! 取つてくんなつたら、そこんとこにあらあな、聖像の下んとこによ。だが気い附けろよ、
粉煙草
(
こなたばこ
)
の入えつた壺をひつくら返さねえやうに。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
江戸開府以來と言はれた、捕物の名人錢形平次は、
粉煙草
(
こなたばこ
)
の煙りを輪に吹きながら、いとも寛々たる態度で、飛び込んで來た子分の八五郎に、かう浴びせるのでした。
銭形平次捕物控:226 名画紛失
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一夜づくりの
曲独楽
(
きょくごま
)
の太夫が、とにかく明日から見物にお目見得というので、永らくシケを食って
粉煙草
(
こなたばこ
)
にさえ
渇
(
かわ
)
いていた一座の者ども、さあ、これで一つ大入りを取ってと
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、爺さんは、
粉煙草
(
こなたばこ
)
を、三度ばかりに火皿の大きなのに
撮
(
つま
)
み入れた。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
被
(
かぶ
)
っていた
桐油
(
とうゆ
)
を、
見世
(
みせ
)
の
隅
(
すみ
)
へかなぐり
棄
(
す
)
てて、ふところから
取出
(
とりだ
)
した
鉈豆煙管
(
なたまめぎせる
)
へ、
叺
(
かます
)
の
粉煙草
(
こなたばこ
)
を
器用
(
きよう
)
に
詰
(
つ
)
めた
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
は、にゅッと
煙草盆
(
たばこぼん
)
へ
手
(
て
)
を
伸
(
の
)
ばしながら、ニヤリと
笑
(
わら
)
って
暖簾口
(
のれんぐち
)
を
見詰
(
みつ
)
めた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
睦田巡査はポケットから
鉈豆煙管
(
なたまめぎせる
)
を出して
粉煙草
(
こなたばこ
)
を一服吸い付けた。
老巡査
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
粉
常用漢字
小5
部首:⽶
10画
煙
常用漢字
中学
部首:⽕
13画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
“粉”で始まる語句
粉
粉雪
粉微塵
粉本
粉砕
粉黛
粉薬
粉々
粉末
粉韲