“暖簾口”の読み方と例文
読み方割合
のれんぐち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何故といふに、暖簾口のれんぐちも、暖簾も、皆書割りなので、そこから出入りは無い事に成つてゐるのだが、近眼の思案はそれが分らず。
硯友社と文士劇 (新字旧仮名) / 江見水蔭(著)
表の暖簾口のれんぐちから大手を振って出ても決して差しつかえないものを、平常ふだんの癖である、台所口から汚い草履を突っかけて、ぷいと外へ出た。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
六人の客は銘々の相方に誘われて、におの浮巣をたずねに行ったが、お染の客だけは真っ直ぐに帰った。お染とお雪は暖簾口のれんぐちまで送って出た。
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)