“店暖簾”の読み方と例文
読み方割合
みせのれん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堅氣かたぎの町人の家へ、店暖簾みせのれんをくゞつて入るのは、とむらひのゴタゴタの時だけに、岡つ引には岡つ引の遠慮があつたのです。
店暖簾みせのれんを潜つた八五郎と、それに續く平次の顏を見ると、店に居た番頭の彌七は、あわてて奧へ飛び込みました。主人の宗左衞門に注進をしたのです。
店暖簾みせのれんがパラリと動いて、あわてて姿を隱した女——それはお夏が心配して、二人の話を聽いてゐたのでせう。白いひたひと紅い唇だけが、平次の眼に美しい殘像として殘ります。