“店賃”の読み方と例文
読み方割合
たなちん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つい四五日前、町内の差配人おおやさんが、前の溝川の橋を渡って、しとみおろした薄暗い店さきへ、顔を出さしったわ。はて、店賃たなちんの御催促。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「そうすると、おすえちゃんのうちの近くに、裏長屋だけれど空いているうちがあって、店賃たなちんも安いもんだからそれを借りてね」
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
店賃たなちんの借りのある大屋さんの前へ出た熊さん八さんでもあるかのよう、わけもなく圓太郎は玄正に対し、ヘイコラしてしまうのが常だった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)