“内緒暖簾”の読み方と例文
読み方割合
ないしょのれん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とうとうこらえきれなくなったらしい。女は、ふきだして、竹婦人かごまくらを残して、茶の間の内緒暖簾ないしょのれんの蔭へころげこむように、隠れてしまった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中仕切の内緒暖簾ないしょのれんから先は、ちょうど武家の奥向と表のような区別があって、番頭でもゆるしがなければはいれない。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると、下座敷の内緒暖簾ないしょのれんのかげから、見るからに威嚇いかく的な長刀ながものを腰にたばさみ、けわしいまなざしをし、月代さかやきを厚く伸ばした四十がらみの武家ごろが
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)