“店先”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みせさき96.8%
テラス3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さあ、きなものをおいなさい。」と、お菓子屋かしや店先みせさきで、どこかのおかあさんが、やさしく子供こどもにいっていられるのもあります。
少年の日二景 (新字新仮名) / 小川未明(著)
若いころの自分には親代々おやだい/\薄暗うすぐらい質屋の店先みせさきすわつてうらゝかな春の日をよそに働きくらすのが、いかにつらくいかになさけなかつたであらう。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
停車場ステエシヨンを出ると大きな珈琲店キヤツフエが幾つも並んで店先テラスの椅子に男女なんによの客が満ちて居る。耳に聞く言葉はすべ仏蘭西フランス語である。小巴里せうパリイはれる首府だけあつて自分は巴里パリイに帰つた様な気安さを感じた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)