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みせさき
ふりがな文庫
“
店先
(
みせさき
)” の例文
「さあ、
好
(
す
)
きなものをお
買
(
か
)
いなさい。」と、お
菓子屋
(
かしや
)
の
店先
(
みせさき
)
で、どこかのお
母
(
かあ
)
さんが、やさしく
子供
(
こども
)
にいっていられるのもあります。
少年の日二景
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
若い
頃
(
ころ
)
の自分には
親代々
(
おやだい/\
)
の
薄暗
(
うすぐら
)
い質屋の
店先
(
みせさき
)
に
坐
(
すわ
)
つて
麗
(
うらゝ
)
かな春の日を
外
(
よそ
)
に働きくらすのが、いかに
辛
(
つら
)
くいかに
情
(
なさけ
)
なかつたであらう。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
連て訴へしが番頭は進み出私しは油町伊勢屋三郎兵衞名代喜兵衞と申
者
(
もの
)
に
御座
(
ござ
)
候
主人
(
しゆじん
)
店先
(
みせさき
)
へ一昨夜九ツ
時
(
どき
)
過
(
すぎ
)
此法師
(
このほふし
)
來り戸を叩きて一夜の宿を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
やがて
雁首
(
がんくび
)
を
奇麗
(
きれい
)
に
拭
(
ふ
)
いて一
服
(
ぷく
)
すつてポンとはたき、
又
(
また
)
すいつけてお
高
(
たか
)
に
渡
(
わた
)
しながら
氣
(
き
)
をつけてお
呉
(
く
)
れ
店先
(
みせさき
)
で
言
(
い
)
はれると
人聞
(
ひとぎ
)
きか
惡
(
わる
)
いではないか
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
この
環
(
わ
)
を『
年輪
(
ねんりん
)
』と
言
(
い
)
ひます。
材木屋
(
ざいもくや
)
の
店先
(
みせさき
)
に
行
(
い
)
つて、
圓
(
まる
)
い
材木
(
ざいもく
)
のはしを
見
(
み
)
れば、これが
年輪
(
ねんりん
)
かと、すぐにわかります。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
▼ もっと見る
表に待つてゐた三四郎が、気が付いて見ると、
店先
(
みせさき
)
の
硝子張
(
がらすばり
)
の
棚
(
たな
)
に櫛だの
花簪
(
はなかんざし
)
だのが
列
(
なら
)
べてある。三四郎は妙に思つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「えゝ、
情
(
なさけ
)
ねえ
奴等
(
やつら
)
だな」
爺
(
ぢい
)
さんは
捻
(
よ
)
り
掛
(
かけ
)
た
紙
(
かみ
)
を
棄
(
す
)
てた。
店先
(
みせさき
)
の
駄菓子
(
だぐわし
)
を
入
(
い
)
れた
店臺
(
みせだい
)
をがた/\と
動
(
うご
)
かす
者
(
もの
)
があつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
私はその前までは西瓜はただ八百屋の
店先
(
みせさき
)
に売りに出されているだけのものとばかり思っていた。
故郷
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
嬶
(
かゝあ
)
や
子
(
こ
)
ども
等
(
ら
)
のひきづツてゐるぼろ をみると、もうやめよう、もうやめようとは
思
(
おも
)
ふんですが、またすぐ
酒屋
(
さかや
)
の
店先
(
みせさき
)
をとほつて、あのいいぷうんとくる
匂
(
にほ
)
ひを
嗅
(
か
)
ぐと
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
奉天城内
(
ほうてんじやうない
)
のと
或
(
あ
)
る
勸工場
(
くわんこうぢやう
)
へはひつて、
或
(
あ
)
る
店先
(
みせさき
)
に
並
(
なら
)
べてあつた
麻雀牌
(
マアジヤンパイ
)
の
美
(
うつく
)
しさに
眼
(
め
)
を
惹
(
ひ
)
かれて
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
三社樣
(
さんじやさま
)
の
御神輿
(
おみこし
)
が、
芳原
(
よしはら
)
を
渡
(
わた
)
つた
時
(
とき
)
であつた。
仲
(
なか
)
の
町
(
ちやう
)
で、
或
(
ある
)
引手茶屋
(
ひきてぢやや
)
の
女房
(
にようばう
)
の、
久
(
ひさ
)
しく
煩
(
わづら
)
つて
居
(
ゐ
)
たのが、
祭
(
まつり
)
の
景氣
(
けいき
)
に
漸
(
やつ
)
と
起
(
お
)
きて、
微
(
ほのか
)
に
嬉
(
うれ
)
しさうに、しかし
悄乎
(
しよんぼり
)
と
店先
(
みせさき
)
に
彳
(
たゝず
)
んだ。
祭のこと
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これをどこかへ
売
(
う
)
りとばして、みんなでうまいものを
買
(
か
)
って
食
(
た
)
べようと
言
(
い
)
いました。それでわたしは
古道具屋
(
ふるどうぐや
)
に
売
(
う
)
られて、
店先
(
みせさき
)
にさらされて、さんざん
窮屈
(
きゅうくつ
)
な目にあいました。
文福茶がま
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
林太郎はある
荒物屋
(
あらものや
)
の
店先
(
みせさき
)
へ立ち、学校でならったていねいな
言葉
(
ことば
)
で聞きました。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
と彼は云って、バットの近所にある野間薬局の
店先
(
みせさき
)
にずかずか入っていった。
ゴールデン・バット事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そして、
店先
(
みせさき
)
に
立
(
た
)
って、なるほど、たくさんいろいろな
仏像
(
ぶつぞう
)
や、
彫刻
(
ちょうこく
)
があるものだと、一
通
(
ひととお
)
り
飾
(
かざ
)
られてあるものに
目
(
め
)
を
通
(
とお
)
したのです。
天下一品
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
然
(
しか
)
しこれもまた、
長吉
(
ちやうきち
)
には近所の
店先
(
みせさき
)
の
人目
(
ひとめ
)
が
尽
(
こと/″\
)
く自分ばかりを
見張
(
みは
)
つて
居
(
ゐ
)
るやうに思はれて、とても五分と長く立つてゐる事はできない。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
蝙蝠傘屋
(
かうもりがさや
)
の
前
(
まへ
)
にも
一寸
(
ちよつと
)
立
(
た
)
ち
留
(
ど
)
まつた。
西洋
(
せいやう
)
小間物
(
こまもの
)
を
賣
(
う
)
る
店先
(
みせさき
)
では、
禮帽
(
シルクハツト
)
の
傍
(
わき
)
に
懸
(
か
)
けてあつた
襟飾
(
えりかざ
)
りに
眼
(
め
)
が
付
(
つ
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ほんとにお
湯
(
ぶう
)
なら
歸
(
かへ
)
りに
吃度
(
きつと
)
よつてお
呉
(
く
)
れよ、
嘘
(
うそ
)
つ
吐
(
つ
)
きだから
何
(
なに
)
を
言
(
い
)
ふか
知
(
し
)
れやしないと
店先
(
みせさき
)
に
立
(
た
)
つて
馴染
(
なじみ
)
らしき
突
(
つツ
)
かけ
下駄
(
げた
)
の
男
(
をとこ
)
をとらへて
小言
(
こゞと
)
をいふやうな
物
(
もの
)
の
言
(
い
)
ひぶり
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
冬
(
ふゆ
)
は
低
(
ひく
)
く
地
(
ち
)
を
偃
(
は
)
うて
沈
(
しづ
)
んだ。
舊暦
(
きうれき
)
の
暮
(
くれ
)
が
近
(
ちか
)
く
成
(
な
)
つて
婚姻
(
こんいん
)
の
多
(
おほ
)
く
行
(
おこな
)
はれる
季節
(
きせつ
)
が
來
(
き
)
た。
町
(
まち
)
の
建具師
(
たてぐし
)
の
店先
(
みせさき
)
に
据
(
す
)
ゑられた
簟笥
(
たんす
)
や
長持
(
ながもち
)
から
疎末
(
そまつ
)
な
金具
(
かなぐ
)
が
光
(
ひか
)
るのを
見
(
み
)
るやうに
成
(
な
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
遣
(
つか
)
ひ盡しはや一錢も
無
(
なく
)
なりいと
空腹
(
くうふく
)
に成しに
折節
(
をりふし
)
餠屋
(
もちや
)
の
店先
(
みせさき
)
なりしが
彳
(
たゝず
)
みて手の内を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
寒
(
さむ
)
い
風
(
かぜ
)
の
吹
(
ふ
)
く
中
(
なか
)
を、この
老人
(
ろうじん
)
は
歩
(
ある
)
いてきました。
棺屋
(
かんや
)
の
前
(
まえ
)
にさしかかって、ふと、その
店先
(
みせさき
)
にあった
棺
(
かん
)
や、
花輪
(
はなわ
)
が
目
(
め
)
に
触
(
ふ
)
れると
町の真理
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
苦笑
(
くせう
)
しながら
窓硝子
(
まどがらす
)
を
離
(
はな
)
れて
又
(
また
)
歩
(
ある
)
き
出
(
だ
)
したが、それから
半町
(
はんちやう
)
程
(
ほど
)
の
間
(
あいだ
)
は
何
(
なん
)
だか
詰
(
つま
)
らない
樣
(
やう
)
な
氣分
(
きぶん
)
がして、
徃來
(
わうらい
)
にも
店先
(
みせさき
)
にも
格段
(
かくだん
)
の
注意
(
ちゆうい
)
を
拂
(
はら
)
はなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
下巻には楽屋
総浚
(
そうざら
)
ひのさま面白く尾上
雷助
(
らいすけ
)
の腰掛けて髪を
結
(
ゆ
)
はする
床屋
(
とこや
)
の
店先
(
みせさき
)
、
大谷徳治
(
おおたにとくじ
)
が湯帰りの
浴衣
(
ゆかた
)
に
手拭
(
てぬぐい
)
を
額
(
ひたい
)
にのせ着物を
小脇
(
こわき
)
に
抱
(
かか
)
へて来かかるさまも一興なり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
こんな
溝板
(
どぶいた
)
のがたつく
樣
(
やう
)
な
店先
(
みせさき
)
へ
夫
(
それ
)
こそ
人
(
ひと
)
がらが
惡
(
わろ
)
くて
横
(
よこ
)
づけにもされないではないか、お
前方
(
まへがた
)
も
最
(
も
)
う
少
(
すこ
)
しお
行義
(
ぎようぎ
)
を
直
(
なほ
)
してお
給仕
(
きふじ
)
に
出
(
で
)
られるやう
心
(
こゝろ
)
がけてお
呉
(
く
)
れとずば/\といふに
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
見られ
今日
(
けふ
)
其方
店先
(
みせさき
)
に金子の落し物はなかりしやと尋ねらるゝに十右衞門は
首
(
かうべ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いろいろの
店
(
みせ
)
にまじって、一けんの
筆屋
(
ふでや
)
がありました。おじいさんが、
店先
(
みせさき
)
にすわって
太
(
ふと
)
い
筆
(
ふで
)
や、
細
(
ほそ
)
い
筆
(
ふで
)
をつくっていました。
山に雪光る
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
女は
言葉
(
ことば
)
で邪魔を否定した許ではない。
顔
(
かほ
)
では寧ろ
何故
(
なぜ
)
そんな事を質問するかと驚ろいてゐる。三四郎は
店先
(
みせさき
)
の瓦斯の
光
(
ひかり
)
で、女の黒い
眼
(
め
)
のなかに、其驚きを認めたと思つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
あれ
彼
(
あ
)
の
聲
(
こゑ
)
を
此町
(
このまち
)
には
聞
(
き
)
かせぬが
憎
(
に
)
くしと
筆
(
ふで
)
やの
女房
(
にようぼう
)
舌
(
した
)
うちして
言
(
い
)
へば、
店先
(
みせさき
)
に
腰
(
こし
)
をかけて
往來
(
ゆきゝ
)
を
眺
(
なが
)
めし
湯
(
ゆ
)
がへりの
美登利
(
みどり
)
、はらりと
下
(
さが
)
る
前髮
(
まへがみ
)
の
毛
(
け
)
を
黄楊
(
つげ
)
の
鬂櫛
(
びんぐし
)
にちやつと
掻
(
か
)
きあげて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ついこの間も
麻布網代町辺
(
あざぶあみしろちょうへん
)
の裏町を通った時、私は活動写真や国技館や
寄席
(
よせ
)
なぞのビラが
崖地
(
がけち
)
の上から吹いて来る夏の風に
飜
(
ひるがえ
)
っている氷屋の
店先
(
みせさき
)
、表から一目に見通される奥の間で十五
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
その
下
(
した
)
に、
小
(
ちい
)
さなかけ
茶屋
(
ぢゃや
)
があって、
人
(
ひと
)
のいいおばあさんが、ひとり
店先
(
みせさき
)
にすわって、わらじや、お
菓子
(
かし
)
や、みかんなどを
売
(
う
)
っていました。
青葉の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
團子屋
(
だんごや
)
の
頓馬
(
とんま
)
も
唯
(
たゞ
)
は
置
(
おか
)
ぬと
潮
(
うしほ
)
のやうに
沸
(
わき
)
かへる
騷
(
さわ
)
ぎ、
筆屋
(
ふでや
)
が
軒
(
のき
)
の
掛提燈
(
かけぢようちん
)
は
苦
(
く
)
もなくたゝき
落
(
おと
)
されて、
釣
(
つり
)
らんぷ
危
(
あぶ
)
なし
店先
(
みせさき
)
の
喧嘩
(
けんくわ
)
なりませぬと
女房
(
にようぼう
)
が
喚
(
わめ
)
きも
聞
(
きか
)
ばこそ、
人數
(
にんず
)
は
大凡
(
おほよそ
)
十四五
人
(
にん
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
再び芝居町の名物
高麗
(
こうらい
)
せんべいの
店先
(
みせさき
)
(第七図)に
花菱
(
はなびし
)
の看板人目を引き
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
また、
商店
(
しょうてん
)
は、すこしでもよけいに
品物
(
しなもの
)
を
売
(
う
)
ろうと
思
(
おも
)
って、
店先
(
みせさき
)
をきれいに
飾
(
かざ
)
って、いたるところで
景気
(
けいき
)
をつけていました。
酔っぱらい星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夕暮
(
ゆふぐれ
)
の
店先
(
みせさき
)
に
郵便脚夫
(
いうびんきやくふ
)
が
投込
(
なげこ
)
んで
行
(
ゆ
)
きし
女文字
(
をんなもじ
)
の
書状
(
ふみ
)
一通
(
いつゝう
)
、
炬燵
(
こたつ
)
の
間
(
ま
)
の
洋燈
(
らんぷ
)
のかげに
讀
(
よ
)
んで、くる/\と
帶
(
おび
)
の
間
(
あひだ
)
へ
卷收
(
まきをさ
)
むれば
起居
(
たちゐ
)
に
心
(
こゝろ
)
の
配
(
くば
)
られて
物
(
もの
)
案
(
あん
)
じなる
事
(
こと
)
一通
(
ひととほ
)
りならず、おのづと
色
(
いろ
)
に
見
(
み
)
えて
うらむらさき
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
すると
狭
(
せま
)
い
道
(
みち
)
の
上
(
うえ
)
へ、
片側
(
かたがわ
)
の
小
(
ちい
)
さな
店先
(
みせさき
)
から、
紫色
(
むらさきいろ
)
の
光線
(
こうせん
)
がもれてきて、ある
一
(
ひと
)
ところだけ
紫色
(
むらさきいろ
)
に
土
(
つち
)
の
上
(
うえ
)
を
彩
(
いろど
)
っていました。
気まぐれの人形師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こちらから
見
(
み
)
ると、なすや、きゅうりや、
大根
(
だいこん
)
などが、
店先
(
みせさき
)
にならべられて、
午後
(
ごご
)
の
赤色
(
あかいろ
)
をした
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
を
受
(
う
)
けていました。
眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
下
(
した
)
を
向
(
む
)
いて、
重
(
おも
)
い
荷物
(
にもつ
)
を
車
(
くるま
)
に
付
(
つ
)
けて
引
(
ひ
)
いていました
弟
(
おとうと
)
は、こちらを
振
(
ふ
)
り
向
(
む
)
きました。そして
兄
(
あに
)
と
顔
(
かお
)
を
合
(
あ
)
わせますと、
車
(
くるま
)
のかじ
棒
(
ぼう
)
を
地
(
ち
)
に
下
(
お
)
ろして、
店先
(
みせさき
)
へやってきました。
くわの怒った話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
幸吉
(
こうきち
)
が、
戸
(
と
)
を
開
(
あ
)
けると、
黒犬
(
くろいぬ
)
は、
弾丸
(
だんがん
)
のように
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
して、
叔父
(
おじ
)
さんが、
仕事
(
しごと
)
をしている
店先
(
みせさき
)
のブリキ
板
(
いた
)
を
蹴散
(
けち
)
らして、
路次
(
ろじ
)
を
抜
(
ぬ
)
けて
原
(
はら
)
っぱの
方
(
ほう
)
へ
逃
(
に
)
げていったのです。
花の咲く前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おじさんは、いつも
元気
(
げんき
)
で、
小
(
ちい
)
さい
店先
(
みせさき
)
で、
子供
(
こども
)
たちの
頭
(
あたま
)
を、ジョキジョキ
刈
(
か
)
っています。
子供の床屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
娘
(
むすめ
)
は、
黙
(
だま
)
って、それを
見
(
み
)
ていましたが、この
人形
(
にんぎょう
)
こそ
自分
(
じぶん
)
は
買
(
か
)
って
帰
(
かえ
)
って、
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
の
忘
(
わす
)
れがたい
記念
(
きねん
)
にしようと
思
(
おも
)
いました。そこで、
彼女
(
かのじょ
)
は
店先
(
みせさき
)
の
戸
(
と
)
を
開
(
あ
)
けて、
中
(
なか
)
に
入
(
はい
)
りました。
気まぐれの人形師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
花
(
はな
)
は、あの
花屋
(
はなや
)
の
店先
(
みせさき
)
を、どんなに
恋
(
こい
)
しく
思
(
おも
)
ったでしょう。
花と人の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
店
常用漢字
小2
部首:⼴
8画
先
常用漢字
小1
部首:⼉
6画
“店”で始まる語句
店
店頭
店前
店者
店賃
店子
店舗
店立
店屋
店借