“薄暗”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
うすぐら51.8%
うすくら21.7%
うすやみ20.5%
うすくらが1.2%
うすくらがり1.2%
うすくろ1.2%
うすぐろ1.2%
ぐら1.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“薄暗”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 心理学 > 超心理学・心霊研究18.2%
文学 > 英米文学 > 小説 物語8.6%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸4.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
薄暗うすぐらつるしランプの光がせこけた小作こづくりの身体からだをば猶更なほさらけて見せるので
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
呼吸いきめて、なほすゞのやうなひとみこらせば、薄暗うすぐら行燈あんどうほか
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
がもうかつたので、薄暗うすくら屋内をくない見𢌞みまはすに、がらんとしてなに一つい。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
八カ月の長い間薄暗うすくらい獄舎の日光に浴したのち、彼は蒼空あおぞらもとに引き出されて、新たに刑壇の上に立った。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と、車内の薄暗うすやみうちでもハッキリとわかるほど、瑠璃子は勝平の方を向いて、嫣然えんぜんと笑って見せた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
戸口では急にもついが始まり、板戸がコトリと鳴って月の出前の薄暗うすやみを五、六寸ばかりひろげられた。
手品 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「おい島ちゃん、そんなにねんでもいいじゃないか」作が部屋の前を通りかかったとき、薄暗うすくらがりのなかにお島の姿を見つけて、言寄って来た。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
薄暗うすくらがりを、矢のように、上衣うわぎなしの短衣チョッキずぼん、ちょうど休憩をしていたと見える宿直の医師ドクトルがね、大方呼びに行ったものでしょう、看護婦が附添って、廊下を駆けつけて来たのに目礼をして、私は室へ戻ったですがね。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
只今は八百松やおまつという上等の料理屋が出来ましたが、其の時分あの辺は嬉しの森と云いまして、樹木の生茂おいしげりて薄暗うすくろうございまする。
有合ありあう枯枝や落葉を積んで、手早く燐寸の火を摺付すりつけると、溌々ぱちぱち云う音と共に、薄暗うすぐろい煙が渦巻いてあがった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
老主人夫婦と一人の給仕女との三人の家族の住む方は土地の傾斜のまゝに建てられて薄暗ぐらあなぐらの様に成つて居るし、客の席に当てた一室ひとまわづか十畳敷程の広さで
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)