“うすくらがり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
微黯33.3%
薄暗33.3%
薄暗闇33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風呂場にれば、一箇ひとりの客まづ在りて、燈点ひともさぬ微黯うすくらがり湯槽ゆぶねひたりけるが、何様人のきたるにおどろけるとおぼしく、はなはせはしげに身を起しつ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
薄暗うすくらがりを、矢のように、上衣うわぎなしの短衣チョッキずぼん、ちょうど休憩をしていたと見える宿直の医師ドクトルがね、大方呼びに行ったものでしょう、看護婦が附添って、廊下を駆けつけて来たのに目礼をして
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
薄暗闇うすくらがりの中から、後光ごくわうにつゝまれた顏を現はして、不思議な憐れみをこめて、私の上にかゞみかゝりはしないかと、心配になつて來たから。