“朦々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もうもう56.3%
もう/\25.0%
まう/\12.5%
もやもや6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのあたりには絶えず煙草たばこの煙が朦々もうもうと立ちあがり、雑然とした話し声、何か急を報ずる叫び声、電話をかけるののびた話し声
六月 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
しめつた土にれる下駄の、音が取留めもなくもつれて、疲れた頭が直ぐ朦々もう/\となる。霎時しばしは皆無言で足を運んだ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
しかるに時としては一夜のあひだに三四尺の雪に降うづめられて家内薄暗うすくらく、心も朦々まう/\として雑煮ざふにいはふことあり。越後はさら也、北国の人はすべて雪の中に正月をするは毎年の事也。
湿つた土に擦れる下駄の音が、取留めもなくもつれて、疲れた頭脳が直ぐ朦々もやもやとなる。霎時しばしは皆無言で足を運んだ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)