“もう/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
濛々78.3%
朦々17.4%
最早々々4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うして龕燈がんどう横穴よこあな突出つきだして、内部ないぶらしてやうとしたが、そのひかりあた部分ぶぶんは、白氣はくき濛々もう/\として物凄ものすごく、なになにやらすこしもわからぬ。
午後の講義を始める頃、停車場の方で起る物凄ものすごい叫び声は私達の教室へ響けて来た。朦々もう/\とした汽車の煙はさくを越して硝子窓ガラスまどの外までやつて来て、一時教室の内を薄暗くした。
突貫 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
それで君、何の相談かと思ふと、最早々々もう/\奈何どうしても蓮華寺には居られない、一日も早くうちへ帰るやうにして呉れ、頼む、と言ふ。事情を聞いて見ると無理もない。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)