“白氣”の読み方と例文
新字:白気
読み方割合
はくき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うして龕燈がんどう横穴よこあな突出つきだして、内部ないぶらしてやうとしたが、そのひかりあた部分ぶぶんは、白氣はくき濛々もう/\として物凄ものすごく、なになにやらすこしもわからぬ。
實際じつさいとほこれのぞんだときは——もう二三日にさんにち奧州あうしうたびれてやまゆきめづらしくないも、前途ゆくて土手どていてあやしい白氣はくき伏勢ふせぜいがあるやうにそばだてたのであつた。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ぐつすりと寢込ねこんでた、仙臺せんだい小淵こぶちみなとで——しもつきひとめた、とし十九の孫一まごいちに——おもひもけない、とも神龕かみだなまへに、こほつた龍宮りうぐう几帳きちやうおもふ、白氣はくき一筋ひとすぢつきいて
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)