“几帳”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
きちょう90.9%
きちやう6.8%
とばり2.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“几帳”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 伝記 > 日本16.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.6%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
夫人は短い几帳きちょうを間に置いてすわっていたが、その隔ての几帳を横へ押しやって話などを宮はしておいでになるのである。
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
几帳きちょうれ絹を少し手であけて見ると、女王は例のようにただ恥ずかしそうにすわっていて、すぐに返辞はようしない。
源氏物語:15 蓬生 (新字新仮名) / 紫式部(著)
が、蝶鳥てふとり几帳きちやうを立てた陰に、燈台の光をまぶしがりながら、男と二人むつびあふ時にも、嬉しいとは一夜も思はなかつた。
六の宮の姫君 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
部屋から部屋、廊下から廊下を過ぎて、奧の一と間に近づいた平次は、漸く大合唱の湧き起る場所を突き留めて、几帳きちやうをかゝげて、そつと覗きました。
ながやかな黒髪とその姿を、匂いの糸がゆるく巻いてくるにつれ、蕭条しょうじょうと、遠い夜雨やうの声も几帳とばりの内に沁み入ってくる。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みかどがよる御殿おとどにいることなく、栄子の几帳とばり后町きさきまち局々つぼねつぼねを、毎夜毎夜かえておいでであろうと、帰るところは自分のほかにないものときめていた。