“築”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
36.9%
きづ31.1%
きず22.3%
キヅ2.9%
きづき2.9%
つき1.9%
づき1.0%
1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どこへくだ、辰さん。……長塚の工事は城をくような騒ぎだぞ。」「まだ通れないのか、そうかなあ。」店の女房も立って出た。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その日東海坊は火伏せの行をしゆうして、火事早い江戸の町人を救ふと觸れさせ、人家に遠い道灌山を選んで、火行のだんきづかせました。
内実はくまでも鎖攘主義さじょうしゅぎにして、ひたすら外人をとおざけんとしたるその一例をいえば、品川しながわ無益むえき砲台ほうだいなどきずきたるその上に
其に、どれも此も、此頃急にはやり出した築土垣ツキヒヂガキキヅきまはしまして。何やら、以前とはすつかり變つた處に、參つた氣が致します。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
次第しだいかさなり両側りやうかはの家のあひだに雪のつゝみきづきたるがごとし。こゝに於て所々ところ/\に雪のほらをひらき、ひさしより庇にかよふ、これを里言さとことば胎内潜たいないくゞりといふ、又間夫まぶともいふ。間夫まぶとは金掘かねほり方言ことばなるをかりもちふる也。
とりでしろつきあげて
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
鬱蒼たる樹木の路が、石門からやや小半丁も続いた所に、自然石の石垣づきで小大名などは及びもつかぬ古い鉄門がある。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つ 稚室葛根ワカムロツナネ
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)