“築地垣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ついじがき50.0%
ついぢがき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その庭を囲んで矩形に築地垣（ついじがき）が廻らされているが、今は崩れてほんの土台の型だけ遺（のこ）っているばかりなので観覧席より正面家屋の屋内の動静を見物するのに少しも差支えない。
或る秋の紫式部 (新字新仮名) ／ 岡本かの子(著)
いきなり百草園の築地垣（ついぢがき）が崩れて、危ふくその下敷になりかけ、夜、床へ入らうとすると、布團の中に、園の片隅に、金網を張つた箱に飼つてあつた筈の、逞（たく）ましい蝮（まむし）がとぐろを卷いてゐたり
銭形平次捕物控：267 百草園の娘 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)