“築土”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ついじ68.3%
つくど14.6%
ついぢ14.6%
っいじ2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上の土壁や築土ついじ越しに、恐ろしい敵の目が無数にのぞき下ろす。そして槍を出す、岩石を落す、油をぶっかける、材木を転がして来る。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう一つ、奧方は昨日確かに築土つくど八幡樣へお詣りに行つて、お神籤みくじを引いて居ますよ。あの通り目に立つ人で、多勢が見てゐます。
どうにもならない事を、どうにかする爲には、手段しゆだんを選んでゐるいとまはない。選んでゐれば、築土ついぢの下か、道ばたの土の上で、饑死うゑじにをするばかりである。
羅生門 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そこの築土っいじ裏から少し行くと、安倍河原あべがわらへ出る。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)