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築土
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つくど
ふりがな文庫
“
築土
(
つくど
)” の例文
もう一つ、奧方は昨日確かに
築土
(
つくど
)
八幡樣へお詣りに行つて、お
神籤
(
みくじ
)
を引いて居ますよ。あの通り目に立つ人で、多勢が見てゐます。
銭形平次捕物控:172 神隠し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
二人は
大曲
(
おおまがり
)
で下りた後江戸川端から足の向く方の横町へとぶらぶら曲って行ったが、する中にいつか
築土
(
つくど
)
明神下の広い通へ出た。
夏すがた
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
それがし事は西国の武士、
築土
(
つくど
)
新吾と申すもの、突然参上無礼の段は、特にご
容赦
(
ようしゃ
)
にあずかると致し、早速ながら申し入れます。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
去年の暮れに一
緒
(
しょ
)
になって、
築土
(
つくど
)
八
幡
(
まん
)
に家を持ってやれよかったと思う間もなく、ついに自分が
我慢
(
がまん
)
し切れずに、あんな出来事が起ったのである。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
土手の松へは
夜鷹
(
よたか
)
が来る。
築土
(
つくど
)
の森では
木兎
(
ずく
)
が鳴く。……折から
宵月
(
よいづき
)
の頃であった。親雀は、
可恐
(
おそろし
)
いものの目に触れないように、なるたけ、葉の暗い中に隠したに違いない。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
築土
(
つくど
)
の八幡だの
市谷
(
いちがや
)
の八幡だのの、仮の氏子になってから出かけたということであります。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
そして
築土
(
つくど
)
八幡樣へお廻りになつて、お
神籤
(
みくじ
)
をお引きになつた、お神簸は吉であつたのに、凶であつたと仰しやいました。
銭形平次捕物控:172 神隠し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これから真っ直ぐに
築土
(
つくど
)
八
幡
(
まん
)
へ廻って、何か口実を作って、琴二郎に会ってみようか——それとも、もうすこし
日和
(
ひより
)
を見ようか——坊主頭を
頭巾
(
ずきん
)
に包んで
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
拙者は
築土
(
つくど
)
新吾といい、袴氏とは年来の懇意、先ほどよりして河喜の二階で、広太郎殿と飲食中、ふとご令嬢のお通りを見かけ、広太郎殿の申すには、小松原家のご令嬢、お京様が通られる。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「奧樣が
築土
(
つくど
)
八幡樣へお詣りに行つただけです——え、昨日でしたか、
御神籤
(
おみくじ
)
を引いたら
凶
(
きよう
)
が出たとかで、ひどく
萎
(
しを
)
れてゐらつしやいましたした」
銭形平次捕物控:172 神隠し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
築土
(
つくど
)
八幡の家からは喬之助妻園絵をはじめ、弟の琴二郎まで
召捕
(
めしと
)
られて
審
(
しら
)
べを受けている。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
築
常用漢字
小5
部首:⽵
16画
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
“築土”で始まる語句
築土垣
築土八幡
築土堤
築土塀
築土路
築土道
築土門
築土片町
築土八幡宮