“木兎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みみずく45.5%
みみづく21.2%
みゝづく15.2%
ずく9.1%
づく9.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……其時、おや、小さな木兎みみずく、雑司ヶ谷から飛んで来たやうな、木葉このは木兎ずく青葉あおば木兎ずくとか称ふるのを提げて来た。
玉川の草 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
私はあの時木兎みみずくかと思った、ちかぢかと寄って見る鳶は頭のまるい、ほんとに罪のない童顔どうがんの持主であった。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
明神の山の木兎みみずくのごとくあまりにその耳をとがらしあまりにその眼を丸くし過ぎたりとむる人あらば如何。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
はねのゆがんだ木兎みみづくは牛に踏ませてやりませうか、馬に踏ませてやりませうか、うしろの沼へ捨てませうか
都会と田園 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
老木のこずゑには時々木兎みみづく蝙蝠かうもりが啼いて、あとはしんとして何の音もしない。
仏法僧鳥 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
正午の村に 木兎みみづくが啼いてゐる あの岡の あの森で啼いてゐるのか
山果集 (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
達磨だるま木兎みゝづくいぬはり、さま/″\の手遊てあそび數多かずおほきほど見得みゑにして、七つ九つ十一つくるもあり
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
茶話子は詩人と婦人と木兎みゝづくとは大好きだから、この三者からの申込みだつたらどんな事でも信用する。
そのころ白秋さんの詩の一つに、凡そ二三歳であつた御子息が汽車遊びに耽つてゐらるゝ光景をうたはれたものゝなかに——たとへば御子息は玩具の汽車をおしながら、見渡す限りの何も彼も、ツクシンボウも木兎みゝづくさんもお月さんも和尚さんも
城ヶ島の春 (旧字旧仮名) / 牧野信一(著)
……其時、おや、小さな木兎みみずく、雑司ヶ谷から飛んで来たやうな、木葉このは木兎ずく青葉あおば木兎ずくとか称ふるのを提げて来た。
玉川の草 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
軽焼が疱瘡痲疹の病人向きとして珍重されるので、疱瘡痲疹のまじないとなってる張子はりこの赤い木兎ずくや赤い達磨だるまを一緒に売出した。
築土つくどの森では木兎ずくが鳴く。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
木兎づくふくろふ椋鳥むくどり
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
伝兵衛は木兎づくのやうに頬を膨らませた。
然し勿論それも左うだが、ただ無闇と俺は引越さずには居られない自分ながら因果な癖を持つてゐるんだよ、一種の放浪癖に違ひないんだが、これが若し青年時代の夢遊病的なものではなくつて一生の病ひなんぢやないかと思ふと、途方もなく怖しくなつて眠れもしないんだ、新しい宿に着いて最初の晩だけはぐつすりと眠れるんだが、二晩目からは何うすることも出来ない木兎づくになつてしまつて、午後になつて、さて眠つたとなると大いに近所に迷惑を掛けてしまふんだ。