“枯木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かれき62.8%
こぼく32.6%
からき2.3%
かれぎ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
森は雪におおわれて真白まっしろになりました。高い大きな枯木かれきの上で、カラスが拡声器をすえて、今しきりに、こんなことをしゃべっています。
ペンギン鳥の歌 (新字新仮名) / 原民喜(著)
恥しいひるみにたれたが、枯木こぼくのような老人のかいなは、彼の帯ぎわをずるずるとつかんで、河岸の柳の樹の下に、共倒れに、よろめいて行った。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
相ふれては花もうなづく浪も鳴る枯木からき青木あをきも山を焼きぬる
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
老女はあたりを見廻すと、一羽のからす枯木かれぎの枝に止まっていた。そこでまた喋り始めた。
(新字新仮名) / 魯迅(著)