“枯木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かれき59.5%
こぼく35.1%
からき2.7%
かれぎ2.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
からず面白おもしろからずくらしたきねがひなるに、春風はるかぜふけばはなめかしき、枯木かれきならぬこヽろのくるしさよ
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
往来ゆきゝの人もなく人家じんかにもとほければたすくる人なく、手足こゞへ枯木かれきのごとく暴風ばうふう吹僵ふきたふさ
そして土地ところ禅寺ぜんでら逗留とうりうしてゐるうち、その寺の後方うしろに大きな椎の木の枯木かれきがあるのを発見めつけた。
そればかりでなく泥面子どろめんこ古煉瓦ふるれんがの破片を砕いて溶かして絵具とし、枯木かれきの枝を折って筆とした事もあった。
西風にしかぜ枯木かれきはやしから麥畑むぎばたけからさうして鬼怒川きぬがはわたつていた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
飛ぶにとりあり。走るにけものあり。池に金魚あり。枯木こぼく寒鴉かんああり。自然はこれ一幅の大活画だいかつがなりと。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
花の中なる枯木こぼくと観じて、独り寂寞じゃくまくとして茶を煮るおうな、特にこの店に立寄る者は、伊勢平氏の後胤こういんか、北畠きたばたけ殿の落武者か
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
且つ予は倒れたる枯木こぼくの丸太橋を彼方かなた此方こなたと小川をわたりながら馬匹の遊ぶを見るは実に言うべからざるの感ありて、恰も太古にはかくやらんと思われたり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
それによれば周圍しゆうい三丈さんじようなが十餘丈じゆうよじようつの枯木こぼくごとく、日月にちげつごと大蛇おろちなりきと。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
「たいへん気分がよい。しかしもう枯木こぼくじゃ、もう咲く花は待たれん。たいがい秋の末か、この冬であろう」
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
相ふれては花もうなづく浪も鳴る枯木からき青木あをきも山を焼きぬる
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
老女はあたりを見廻すと、一羽のからす枯木かれぎの枝に止まっていた。そこでまた喋り始めた。
(新字新仮名) / 魯迅(著)