“土筆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つくし84.6%
つく/″\し2.6%
つくしんぼ2.6%
つくつくし2.6%
つく/\ぼふし2.6%
どひつ2.6%
ツクシ2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殊に三月の末であったか、碧梧桐一家の人が赤羽あかばね土筆つくし取りに行くので、妹も一所に行くことになった時には予まで嬉しい心持がした。
病牀苦語 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
「今日はわてへ一人でツつおうの獨り占めや。……宮さんお手製の土筆つく/″\しの姉さんの佃煑まで頂いて、もう明日死なうと本望だすわい。」
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
裏がへすたもとの土や土筆つくしんぼ 秋竹
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
けれども、さして心をいためた趣のあるにもあらず、茅花つばな々々土筆つくつくし、摘草に草臥くたびれて、日南ひなたに憩っているものと、おおいなる違はない。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「杉菜ちふのは、土筆つく/\ぼふしの姉さんや。」と、父の物の言ひやうは、一層事もなげであつた。
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
肥前の島原ではキツネンフデ、土筆どひつとも筆頭菜ひっとうさいとも支那でいうから、これを筆に見立てるのは何でもないが、わざわざ狐を引合いに出すところに、日本の子供の昔からの趣味が現われている。