“譫言”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うわごと81.0%
たわごと8.6%
うはごと4.3%
たはごと2.6%
たはこと1.7%
うわこと0.9%
たわこと0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ムニャというような譫言うわごとを発するの余裕ある先生を、米友は呆れ返りもし、また、それとなく敬服もしているようなあんばいでした。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
役目と存じて、何事にも、唯々いいと返辞をして居れば、よい気になって、果しもない譫言たわごとまで問わっしゃる。お許、饗応役きょうおうやくではござらぬか。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その後間もなくシャクは妙な譫言うはごとをいふやうになつた。何が此の男にのり移つて奇怪な言葉を吐かせるのか、初め近處の人々には判らなかつた。
狐憑 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
どうなるだらう? あの方の眼差まなざしが私に與へ得る生命を私が今一度味はうといふことが誰を傷けるか? こんな譫言たはごとを云つてまあ。
まざ/\と譫言たはことく……われらをんなつたりや、とひますと、それらいでなにをする……今日けふ晩方ばんがた相長屋あひながや女房にようぼはなした。谷町たにまち湯屋ゆやうたげな。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
下女のおますがおかしな譫言うわことを云い、幽霊に頼まれて百両の金を貰い、是迄の身代に取付いたの、萩原新三郎様を殺したの、海音如来のお守を盗み出し
「なんの、あのような奴が譫言たわこと……。」と、師直は息をはずませながら言った。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)