“谷町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たにまち80.0%
やちょう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある日、頼みたい用事があって本郷湯島から谷町たにまちをへだてたところに住む中村不折ふせつさんの以前の住まいをたずねたことがありました。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
鈴木町すゞきまちの代官根本善左衛門ねもとぜんざゑもん近郷きんがう取締とりしまりを托したのが一つ。谷町たにまちの代官池田岩之丞いはのじよう天満てんまの東照宮、建国寺けんこくじ方面の防備を托したのが二つ。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
小石川区内では○植物園門前の小石川○柳町やなぎちょうさす谷町やちょう辺の溝○竹島町たけしまちょうの人参川○音羽おとわ久世山くぜやま崖下の細流○音羽町西側雑司ぞうしより関口台町せきぐちだいまち下を流れし弦巻川つるまきがわ
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
伊太郎にはおそよという嫁があったが、ことしの三月に離縁になって実家へ帰った。岡崎屋は小石川の白山前町はくさんまえまちにある。嫁のおそよの実家もやはり酒屋で、小石川さす谷町やちょうにある。