“雑司”のいろいろな読み方と例文
旧字:雜司
読み方割合
ぞうし96.4%
ざふし3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しながら思うに、大正元年の秋、英一がまだ十歳なりける時、大西一外君に誘われて我と共に雑司ぞうし鬼子母神きしもじんに詣でしことあり。
御府外雑司ぞうしヶ谷の薬草園、芝の魚籃坂ぎょらんざかにおける薬草園、小石川養生所の薬草園、こう三ヵ所が幕府経営の城外薬園地でありました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ずつと以前まへ、丁度この頃のやうな秋日和に東京の近郊、雑司ざふし附近あたり徜徉ぶらついてゐると、一人の洋画家が古ぼけた繻子張しゆすばり蝙蝠傘かうもりがさの下で、其辺そこらの野道をせつせと写生してゐた。