“近郷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんごう81.8%
きんがう9.1%
きんきょう4.5%
きんじょ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一生の思出に、一度は近郷きんごう近在きんざいの衆を呼んで、ピン/\した鯛の刺身煮附に、ゆきような米のめしで腹が割ける程馳走をして見たいものだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
鈴木町すゞきまちの代官根本善左衛門ねもとぜんざゑもん近郷きんがう取締とりしまりを托したのが一つ。谷町たにまちの代官池田岩之丞いはのじよう天満てんまの東照宮、建国寺けんこくじ方面の防備を托したのが二つ。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
母上は習字科を兄上は読書算術科を父上は会計をあによめ刺繍ししゅう裁縫さいほう科を弟は図画科を弟の妻は英学科をそれぞれに分担し親切に教授しけるに、東京市内は勿論近郷きんきょうよりも続々入学者ありて
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
さてしからば先生は故郷くにで何をていたかというに、親族が世話するというのもこばんで、広い田の中の一軒屋の、五間いつまばかりあるを、何々じゅくなづけ、近郷きんじょの青年七八名を集めて、漢学の教授をしていた
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)