“谷戸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やと90.9%
やど9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
谷戸やとの奥へ逃げて行った……ゆるしておけないから、やつのふところで、山岸カオルと話しているところへ行って、しょっぴいてやった
あなたも私も (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
おそらくはその邑落に小さい市でも立っていた地と考えたのであろう。これとよく似ているのは関東の「何ヶ谷戸やと」である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
前は谷津の谷にのぞむ急斜面、上は山に囲まれた深い谷戸やど、山曲にわずかばかりの瘠せ田があるが、五年ほど前から人が住まなくなり、荒れたままになっているという、いかにも取詰めた場所である。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)