“谷間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たにあい54.1%
たにま29.4%
たにあひ14.1%
たにあ1.2%
ハザマ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
迫った岡はその辺で谷間たにあいのような地勢を成して、更に勾配こうばいの急な傾斜の方へと続いて行っている。丁度他に往来ゆききの人も見えなかった。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
こう言って、三人を或谷間たにまへつれていき、そこにえている、薬になる草や木を一々おしえておいて、ふたたび湖水へかえりました。
湖水の女 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
檜木ひのきさはら明檜あすひまき𣜌ねず——それを木曾きそはうでは五木ごぼくといひまして、さういふえたもりはやしがあのふか谷間たにあひしげつてるのです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
いくら行っても同じような、底の平らな谷間たにあいで、サルツァッハの水量も、それをはさむ両側の山も、同じような様子をして居る。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
目にちらり木曾の谷間ハザマの子規
寒山落木 巻一 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)