“たにあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
渓合25.0%
谷間25.0%
谷合25.0%
谿合25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしてその葉が、峰と峰とのから渓合たにあいへあふれ込む光線の中を、ときどき金粉きんぷんのようにきらめきつつ水に落ちる。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
さん公谷こだにと云う渓合たにあいに移り、そこに王の御殿ごてんを建て、神璽はとある岩窟がんくつの中にかくしていたと云う。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
いくら行っても同じような、底の平らな谷間たにあいで、サルツァッハの水量も、それをはさむ両側の山も、同じような様子をして居る。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
東に横たわるテンネン・ゲビルゲ Tennen-Gebirge の谷間たにあいを、ビショッフスホーフェンからシュワルツァッハの停車場に着いた。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
ゆうちゃんは、少年しょうねんについて、こんどはやまほうのぼってゆきました。やまやまあいだになっている谷合たにあいにさしかかると、がかげって、どこからか、きりりてきました。
銀のペンセル (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのため皆は大騒ぎをして捜してみたけれど、更にわからない。谿合たにあいや雑林の奥なぞにもいない。
不思議な国の話 (新字新仮名) / 室生犀星(著)