“裂”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
72.0%
きれ5.3%
4.1%
3.7%
ざき3.3%
ちぎ1.6%
つんざ1.6%
さけ1.2%
れつ1.2%
さか0.8%
(他:13)5.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“裂”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)4.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.6%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
それからその連中にかこまれて、縄にかかった男が一人、所々けた水干を着て烏帽子えぼしもかぶらず、曳かれて参ります。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
惣「極製ごくせいの水飴ゆえ金属かなものではお取りにくうございます、矢張やっぱり木をいた箸が宜しいそうで」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
摺染とは昔は木版の上にきれを貼り、山藍の葉をもつて摺りて文様せるものにて、放免には横縞の青き文様などを付したるなり。
放免考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
黒いきれに蔽はれた電燈の薄明りのなかに、何か外国の偉大な芸術家のデツド・マスクを見るやうな物凄いT—の顔が、緩漫に左右に動いてゐた。
和解 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
「この頃みんなの持って来る鼠は大抵たいてい八つきになっているぜ。寄ってたかって引っぱり合うものだから。」
三つの窓 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「その修道士が、なんでかような場所へりこんだか。ばばあ! うそをもうすと八ツきだぞ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのれ地が、もらった嬢さんたちの結綿島田ゆいわたしまだにもかけられ、あたしたちの着物にもじゅばんの襟にもかけられた。
大丸では当時の町総代が京都までいって織らせた、蘭陵王の着用のれ地の価値を知っているので、それを造って飾った。
「金藏は惡い奴でございます。八つざきにしてもあき足らない奴でございます。が、したのはこの私ぢやございません」
「錢形の親分さん、九百九十兩盜つた野郎を搜し出して、磔刑はりつけにするなり、八つざきにするなり、思ひ知らせてやつて下さい、お願ひ」
「嘘ぢやありません。おや、それをちぎりなした。反古ぢやないのですぞい。中に胡瓜の種があるのですに。御覽なさい、みんな無くなつて。」
胡瓜の種 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
坊ちやんは、もう絵の本にも疾くにお飽きになつて、足を投げ出して、紙箱の蓋をちぎり/\してゐられたが、やがてもう眠くなつたと見えて、せいのない、浮かない顔をしてお出でになる。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
海野はみづから手をろして、李花が寝衣しんいはかますそをびりりとばかりつんざけり。
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
海野はみずから手を下ろして、李花が寝衣のはかますそをびりりとばかりつんざけり。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さらにぐつたりとしをれた鳳仙花ほうせんくわえだがすかりとさけさきについた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
たとい地さけくだくとも驚かぬ覚悟を極め居たり。
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
花のもとの緑萼りょくがくは五尖裂せんれつし、花冠かかん高盆形こうぼんけい花面かめんれつ輻状ふくじょうをなしている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
下に下位子房かいしぼうそなえ、花冠かかんは管状をなして、その口五れつし、そして管状内には集葯しゅうやく的に連合した五雄蕊ゆうずいがあり
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
十一月の三日の事で、空は雪催しで、曇りまして、筑波おろしの大風が吹き立てゝ、身をさかれるほど寒うございます。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
路傍の新樹は風にもまれ、やわらかなその若葉は吹きさかれてみちおもてに散乱している。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
……黒繻子の帯、二重ふたえまわして、すらりと結び、髪は島田のこうがい長く、そこで男の衣裳と見れば、下に白地の能登おりちじみ、上は紋つき薄色一重、のぞき浅黄のぶッさき羽織ばおり、胸は覚悟の打紐うちひもぞとよ、しゃんと袴の股立ももだちとりて……大小すっきり落しにさして……
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
待つとは誰のことか分らないが、火薬袋のひもをクルクルと短銃のつつに巻いて、さき羽織ばおりの後ろへ差した最前の武士が、こういって止め合図をかけると、その露をふくんだ春草の上へ駕尻軽く下ろされて、若党らしい者三、四名、小侍が二人ほど、小膝を折って駕のまわりへズラリと休んだ。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
風「更に一段の進境を示すには、竪杖たてキュウをして二寸三分クロオスをやぶかなければ可けません」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
一門のたより、天下の望みをつなぐ御身なれば、さすがの横紙よこがみやぶりける入道にふだうも心を痛め、此日あさまだき西八條より遙々はる/″\の見舞に、内府ないふも暫く寢處しんじよを出でて對面あり、半晌計はんときばかて還り去りしが、鬼の樣なる入道も稍〻涙含なみだぐみてぞ見えにける。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
一声いっせい高く竹のるる音して、勢いよく燃え上がりし炎は足を焦がさんとす、されどおきなは足を引かざりき。
たき火 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
だ東京で三年前に買つたまゝのをかぶつて居る僕の帽もこの連中れんぢゆうあかみた鳥打帽やひゞれた山高帽やまだかばうに比べれば謙遜する必要は無かつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
おなじく将軍火事頭巾ずきんの残りれだという。
大きな硝子箱の中に古代ぎれの上に据えた七宝と、白絹の布片きれの上に置かれた鶏とはちょうど格好な対照であった。自分ながら幹部の人々の趣向のうまいのに感心した位であった。
ると海鼠なまこさいたやうなくちもないものぢやが、動物どうぶつにはちがひない。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「さてさて情を知らぬ奴! 屈竟くっきょうの武士が賊どもに捕虜とりこにされて、尚おめおめ生きているものと思いおるか! 捕えられた時は死ぬ時じゃ! 腹かっさばいて死ぬ時じゃ!」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
くちかねえ、そんだらくち兩方りやうはうへふんえてやれ、さあくかかねえかとうだ」小柄こがらぢいさんは自分じぶんくち兩手りやうてゆびでぐつとひろげていつた、圍爐裏ゐろりあたりしばらさわぎがまなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「いや、御深切は難有ありがたいが、薬罐やかんの底へ消炭けしずみで、くあとからめる処へ、氷で咽喉のどえぐられそうな、あのピイピイを聞かされちゃ、身体からだにひびったけがはいりそうだ。……持って来な。」
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「お師匠ししょうさまがつらつら亀卜きぼく卦面かめんを案じまするに、すなわち、——富岳フガク鳳雛ホウスウマレ、五狂風キョウフウショウジ、喬木キョウボクアクツミイダイテライカル——とござりましたそうです」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)