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裂
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さけ
ふりがな文庫
“
裂
(
さけ
)” の例文
大なるは七八
間
(
けん
)
、種々の
形
(
かたち
)
をなし大小ひとしからず、川の
広
(
ひろ
)
き所と
狭
(
せま
)
き処とにしたがふ。
旦
(
あした
)
に
裂
(
さけ
)
はじめて
夕
(
ゆふ
)
べにながれをはる。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
左
(
ひだり
)
の
袂
(
たもと
)
がびり/\と
裂
(
さけ
)
てちぎれて
取
(
とれ
)
たはづみをくつて、
踏占
(
ふみし
)
めた
足
(
あし
)
がちやうど
雨上
(
あまあが
)
りだつたから、
堪
(
たま
)
りはしない、
石
(
いし
)
の
上
(
うへ
)
を
辷
(
すべ
)
つて、ずる/\と
川
(
かは
)
へ
落
(
お
)
ちた。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
清吉は、ただ
怨
(
うら
)
めしそうに教師の顔を見上ていると、冷淡な教師は見向きもせんでさっさと行き過ぎる。清吉はもう胸が張り
裂
(
さけ
)
んばかりにもどかしくなって
蝋人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
たとい地
裂
(
さけ
)
山
摧
(
くだ
)
くとも驚かぬ覚悟を極め居たり。今更風声鶴唳に驚くべきわけもなし。然れども余は驚きたり。驚きたりとて心臓の鼓動を感ずるまでに驚きたるにはあらず。
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
負
(
まけ
)
たとて大敗軍も
無
(
ねへ
)
もんだ其樣な
少量
(
けち
)
な事を聞
耳
(
みゝ
)
は
無
(
ね
)
へ此馬鹿八めと
罵
(
のゝし
)
るにぞ目玉の八は
負腹
(
まけばら
)
にて心地宜らぬ
折柄
(
をりから
)
故大いに
怒
(
いかり
)
ナニ馬鹿八だと此拔作め口の横に
裂
(
さけ
)
た
儘
(
まゝ
)
に餘り大造を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
葉
(
は
)
が
更
(
さら
)
にぐつたりと
萎
(
しを
)
れた
鳳仙花
(
ほうせんくわ
)
の
枝
(
えだ
)
がすかりと
裂
(
さけ
)
て
先
(
さき
)
が
地
(
ち
)
についた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
(
早化
(
はやける
)
・
身
(
み
)
ヨ
化
(
け
)
るならんか)鮞水にある事十四五日にして魚となる。
形
(
かた
)
ち
糸
(
いと
)
の如く、たけ一二寸、
腹
(
はら
)
裂
(
さけ
)
て
腸
(
ちやう
)
をなさず、ゆゑに
佐介
(
さけ
)
の名ありといひ
伝
(
つた
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
以て百
許
(
ばか
)
り
續
(
つゞ
)
け打に打せければ
憐
(
あは
)
れむべし傳吉は身の
皮
(
かは
)
破
(
やぶ
)
れ
肉
(
にく
)
裂
(
さけ
)
て血は流れて
身心
(
しんしん
)
惱亂
(
なうらん
)
し終に
悶絶
(
もんぜつ
)
したるゆゑ今日の
責
(
せめ
)
は是迄にて
入牢
(
じゆらう
)
となり之より日々に
責
(
せめ
)
られけるが數度の
拷問
(
がうもん
)
に肉落て最早
腰
(
こし
)
も立ず
纔
(
わづ
)
かに息の
通
(
かよ
)
ふのみにて今は命の
終
(
をは
)
らんとなす有樣なり爰に於て傳吉思ふやう
斯
(
かゝ
)
る
無體
(
むたい
)
の拷問は
偏
(
ひとへ
)
に上臺憑司が役人と
腹
(
はら
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
春にいたれば長じて三寸あまりになる、これをばかならず
捕
(
と
)
らぬ事とす。此
子鮏
(
こさけ
)
雪消
(
ゆきげ
)
の水に
随
(
したが
)
ひて海に入る。海に入りてのち
裂
(
さけ
)
たる
腹
(
はら
)
合
(
がつ
)
して
腸
(
ちやう
)
をなすと
漁父
(
ぎよふ
)
がいへり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
裂
常用漢字
中学
部首:⾐
12画
“裂”を含む語句
亀裂
引裂
罅裂
裂罅
掻裂
裂帛
破裂
分裂
龜裂
打裂
古裂
木裂
裂傷
切裂
裂地
鉤裂
八裂
鍵裂
突裂
牛裂
...