“分裂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶんれつ77.8%
フヤ11.1%
フユ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「生命感は金魚に、恋のあわれは真佐子に、肉体の馴染みは秀江に。よくもまあ、おれの存在は器用に分裂（ぶんれつ）したものだ」
金魚撩乱 (新字新仮名) ／ 岡本かの子(著)
其が、展開して、幾つに分裂（フヤ）しても本の威力は減少せない、と言ふ信仰が出来た。
ほうとする話：祭りの発生　その一 (新字旧仮名) ／ 折口信夫(著)
たまふ（目上から）に対するこふ・いはふに近いこむ（籠む）などは、其原義の、生きみ魂（タマ）の分裂（フユ）の信仰に関係ある事を見せてゐる。
国文学の発生（第四稿）：唱導的方面を中心として (新字旧仮名) ／ 折口信夫(著)